私保険の種類

任意労災保険の種類

 

任意労災保険とは、政府の労災保険の上乗せとして民間の保険会社から用意されている保険です。自動車保険における強制加入の自賠責保険と民間の任意保険の関係に似ています。

 

任意労災保険は、多くの損害保険会社から「労働災害総合保険」といった名称で発売されています。

 

政府の労災保険ではカバーしきれない部分についても補償を受けることができる可能性がありますので、労災事故に遭った場合には会社に一度確認してみると良いでしょう。

 

また、会社側においても、もしものときに備えて任意労災保険に加入しておくことが望ましいと言えます。

 

労働災害における民間保険会社の保険の内容は大きく2種類あります。

下記の具体例を参照してみてください。

 

<東京海上日動>

https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/hojin/rosai/el/

(リンク先 東京海上日動 労働災害総合保険のWebページ)

 

労働災害総合保険・・・法定外補償保険および使用者賠償責任保険の2つの保険を組み合わせた商品です。(法人保険)

*法定外補償保険:政府労災保険の給付が決定された労働災害について、被保険者(企業・事業主等)が政府労災保険に上乗せして補償を行うことによって被る損害を補償する保険です。

*使用者賠償責任保険:政府労災保険の給付が決定された労働災害について、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償する保険です。

 

超Tプロテクション(業務災害総合保険)・・・従業員の方が、お客様の業務に従事中または通勤中に被った身体障害について、被保険者が法定外補償を行うことによって生じる損害に対して、次の保険金を支払います。

1) 死亡補償保険金・後遺障害補償保険金

2) 入院補償保険金・手術補償保険金

3) 通院補償保険金

 

<損保ジャパン日本興亜>

https://www.sjnk.co.jp/hinsurance/risk/employee/worker/

(リンク先 損保ジャパン日本興亜 労働災害総合保険のWebページ)

 

労働災害総合保険・・・法定外補償条項と使用者賠償責任条項の2つの補償から構成されています。(法人保険)

 

*法定外補償条項

政府労災保険等の上乗せとして、 被災した被用者またはその遺族に補償金を支払うことによって被る損害について、保険金をお支払いします。死亡補償保険金・後遺障害補償保険金・休業補償保険金の3種類があります。

*使用者賠償責任条項

使用者側の責任となる労働災害が発生した場合、被災した被用者またはその遺族からの損害賠償請求により、使用者側が法律上の損害賠償責任を負担することによって生じる損害に対して、てん補限度額を限度として、被保険者に保険金をお支払いします。